

警備員になろうと思っているけど仕事内容が分からなくて不安……。
本記事では上記の悩みを持つ方に向けて、
- 警備員の仕事内容
- 警備会社の内勤の仕事内容
- 警備会社の内勤になる方法
について解説します。
2年ほど警備会社に勤務していた筆者が実体験に基づいて解説するので、本記事を読めばリアルな警備業務の楽な部分・辛い部分について理解できます。
最後まで読んで参考にしてみてください。

本編をどうぞ!
警備員の仕事には4つの種類がある
警備業務には下記の4種類があります。
【警備員の4つの仕事内容】
- 1号警備:施設警備
- 2号警備:交通誘導・雑踏誘導
- 3号警備:現金輸送
- 4号警備:身辺警備
1~4号の具体的な仕事内容を実体験を交えて解説します。
1号警備 施設警備
施設警備とは、施設に常駐して不審者・不審物が侵入しないか警戒する業務です。
ホラー映画などに登場する「懐中電灯を持ち深夜の建物内を巡回している警備員」と説明すればイメージしやすいのではないでしょうか。
具体的な仕事内容は次のとおりです。
【施設警備の業務】
- 立哨警備:施設内・付近に立って不審者・不審物を警戒する業務
- 巡回業務:施設の中を巡回して不審者・不審物を警戒する業務
- 出入口管理:施設関係者専用の出入り口を管理する業務
現場によって異なるものの、施設警備の業務は忙しくない場合が多いです。
実際に私が体験した施設警備の業務は、施設の関係者通用口に立ち、たまに入場する関係者のために専用の鍵で開錠するだけでした。
忙しくない場合が多いために、退屈でやりがいは少なめです。
巡回警備では守衛室で同僚と会話をすることもできますが、立哨警備では1人で1か所に立つため、話し相手もいません。
忙しいことが嫌いで1人が好きな人には施設警備がおすすめです。
2号警備 交通誘導・雑踏誘導
交通誘導・雑踏誘導では、車両や人が安全に通行できるサポートをします。
イメージとしては
「工事現場や駐車場の出入り口に立って赤い棒(誘導棒)を振っている警備員」
「イベント会場で来場者の動線に沿って立っている警備員」
が分かりやすいでしょう。
【交通誘導・雑踏誘導の業務】
- 封鎖道路での誘導警備:車両や歩行者が道路工事の現場に侵入しないよう誘導する業務
- 片側交互通行:車両の車道工事現場への侵入を防ぐために片側交互通行を促す業務
- 駐車場出入口での誘導警備:駐車場の出入り口から車両が安全に入庫・出庫できるように誘導する業務
- イベントでの誘導警備:イベント会場で来場者が安全に移動できるように誘導する業務
交通誘導・雑踏誘導はどちらもパズルを組み立てるような楽しさがあります。
個人的な経験としては、信号機のない三叉路で鉢合わせた数台の車両をスムーズに誘導できたときに達成感を覚えました。
交通誘導・雑踏誘導はやりがいがある一方で体力的な辛さがあります。
夏は炎天下の中、焼石のようなアスファルトの上で一日中体を動かさなければならず、冬は頭や肩などに雪を積もらせながら誘導を続けます。
現場によっては精神的にも辛い場合も、車両の運転手や歩行者に理不尽なクレームを入れられたり、工事をしている職人からこき使われたりすることも珍しくありません。
交通誘導・雑踏誘導は運動が好きでやりがいを重視する人にはおすすめです。
3号警備 現金輸送
現金輸送はATMに振り込まれた現金を銀行に輸送する仕事です。
「全身を装備して車両に巨大なアタッシュケースのようなものを詰め込んでいる警備員」を見たことはないでしょうか。あれが現金輸送警備員です。
現金輸送では2人1組になり、専用の車両で現金の入ったアタッシュケースを運搬します。
現場によって違いはあるものの、基本的に同じ作業の繰り返しなので一度仕事を覚えてしまえば難しい仕事ではありません。
一方で現金輸送は責任重大な仕事であり、仕事中は緊迫感が漂います。
責任感の強い人には現金輸送がおすすめです。
現金輸送と、次に解説する身辺警備を請け負っている警備会社は多くありません。
興味がある場合は、現金輸送と身辺警備を行う警備会社に応募しましょう。
4号警備 身辺警備
身辺警備とはいわゆる「ボディーガード」です。
大手企業の社長や芸能人などのVIPの近くに立っている警備員がこれに当たります。
政府関係者などの公人に対する身辺警備は「身辺警護」と呼ばれ、警察官が行います。
身辺警備は他の警備業務よりも責任が重く、やりがいがあります。
実際の地位に上下はないものの、身辺警備員は他の1~3号の警備員よりも社会的な評価が高くなる傾向があります。
一方で、身辺警備には命の危険があります。
「かっこいい仕事がしたい」という人にはおすすめの仕事です。
警備会社の内勤という道もある
ここまでの解説で

自分には警備員は向いていないかも……。
と思った方は、警備会社の内勤を検討してみてはいかがでしょうか。
警備会社には事務を担当する内勤がおり、警備員の働き方とは全く異なります。
内勤の具体的な仕事内容・内勤になる方法について解説するので、参考にしてみてください。
警備会社の内勤の仕事内容
内勤の具体的な仕事内容には下記のものがあります。
【警備会社の内勤の業務】
・警備員の配置管理:警備員の配置先を決める業務
・警備員の出勤・退勤管理:警備員が現場に出勤し、現場から退勤しているかを確認する業務
・警備員の給料計算:警備員の月ごとの勤務時間から給料を計算する業務
・案件獲得に向けた営業:警備員が勤務する現場を獲得するために営業する業務
内勤は警備員に比べて残業が多い傾向がある他、内勤といえど警備員が欠勤し代わりの隊員が見つからない場合には、自ら現場に行って穴を埋める必要があります。
警備会社で収入を上げるためには、営業所の所長や本部の管理職になる方法が最も手っ取り早く、内勤を目指すことは高収入に向けた一歩目であるといえます。
警備会社の内勤になる3つの方法
警備会社の内勤になる方法としては、下記の3つが挙げられます。
【警備会社の内勤になる方法】
・大手警備会社の内勤コースを目指す
・中小警備会社の正社員になる
・事務スタッフのアルバイトになる
警備会社において内勤は重要な役割であるため、会社から一定の信頼を得なければ任されません。
人員が不足していない限り、内勤は現場経験を積んだ正社員から選ばれます。
人員が充足している大手警備会社の中には、初めから内勤を目指すコースを作り人員を厳選しているところもあります。
アルバイトで警備会社の内勤になりたい場合、警備会社の中には事務スタッフのアルバイトを募集しているところがあるため探してみてください。
自分に合った職種の警備員になろう!
本記事では警備員の4つの仕事内容、内勤の仕事内容と内勤になる方法について解説しました。
まとめると下記の通りです。
【警備員の4つの仕事内容】
- 1号警備:施設警備
- 2号警備:交通誘導・雑踏誘導
- 3号警備:現金輸送
- 4号警備:身辺警備
【警備会社の内勤の業務】
・警備員の配置管理:警備員の配置先を決める業務
・警備員の出勤・退勤管理:警備員が現場に出勤し、現場から退勤しているかを確認する業務
・警備員の給料計算:警備員の月ごとの勤務時間から給料を計算する業務
・案件獲得に向けた営業:警備員が勤務する現場を獲得するために営業する業務
【警備会社の内勤になる方法】
・大手警備会社の内勤コースを目指す
・中小警備会社の正社員になる
・事務スタッフのアルバイトになる

今回は以上です。
一口に警備といっても様々な仕事があるので、ぜひ自分に合ったものを探してみてくださいね!
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